『ふくろう』について
学内コンペに寄せて『ふくろう』という曲を制作しました。
この曲について、影響を受けたものとか、自分の思考の記録として色々書こうと思います。
・Remember me (from "Coco") / Covered by Yanagawa Takashi & Urakami Kevin
大筋の編曲のアイデアの元はこのカバーにあると思います。
特に意識したのは、ドラムセットを使わずシェイカーやクラップなどを使ってアットホームな雰囲気にした点。これを聴いていなかったら、ドラムセットを使っていたと思うし、ありがちなポップスになっていたかなぁと思います。
またアコギとピアノの絡みみたいなものも、この曲で発想が湧いてきました。
・Just the way you are / Billy Joel
『ふくろう』は元々アコースティックピアノで最後まで演奏していたんですが、共作した熊倉くんのアイデアで1サビ終わりの間奏からRhodesの音色に変えました。演奏も熊倉くん。
これはこの曲からのアイデアで、お互いビリージョエルをよく聴くという共通点もあったので、すんなり受け入れることができました。
自分以外の人の意見を加えることの大事さということも、同時に感じることができました。
・カブトムシ / aiko
『ふくろう』の2番Bメロの終わり頃とかでなっているシューンっているやつ。
これはカブトムシのサビ前の感じを意識しています。(というよりほぼそのまんまですが)
メロトロンのピッチをオートメーションで下げていって、リバーブなどの空間系で馴染ませる感じの処理を施しています。
曲の中でもアクセントになっていて、やってみて正解だったなと思っています。
・鍵盤ハーモニカ
『ふくろう』には鍵盤ハーモニカのソロがあります。当初はサックスにしようかと意見がありましたが、なるべく小さい編成のイメージがあったので鍵盤ハーモニカを採用しました。
演奏してくれたのは馬瀬みさきさん。
音楽の理解と知識がめちゃめちゃ豊富で、3テイク別々のソロを弾いていただいたんですが、そのどれもが素晴らしい演奏でした。
ソロはこのグラフに沿って弾いてもらいました。採用したのは3番。
・季節を越えて / STARDUST REVUE
『ふくろう』の鍵盤ハーモニカソロの後ろのコーラスは、この曲(特に終盤)からのアイデアです。
鍵盤ハーモニカだけでは少しさみしかったので、コーラスを加えることによってそれを解消しました。
・D'Addario PHOSPHOR BRONZE .010-.47
アコギを録るにあたって、弦をいつもと違うものにしました。
いままでは、リチャードココの弦を使用していたのですが、ダダリオに変えてみて、若干ですがキラッとした感じが出たかなぁと思います。
ダダリオはすぐ錆びる印象があったのですが、改めて使用してみて印象が変わりました。
ギターはSeagull製のものを使用しています。
と、こんな感じです。
また書き足すことがあれば書き足します。